スノーボードやスキーなどウィンタースポーツでは専門用語や独特の表現方法を多用します。ユキスキ本誌内やWEB記事内で極力わかりやすく説明していますが、それでもわからないというときはこの用語集をチェックしてみてください。
ユキスキで使用している用語の解釈については必ずしも全国で同じように使われているとは限りません。あくまでユキスキ内にて使用している解釈に基づいて記載しています。
あまりに膨大な量の言葉があるため一度には記載できません、順次追加していきます。
技名についてはスケートボードに由来するものが多いので、スケーターと意見の衝突も有ります。スケートボードの歴史のほうが長いので敬意を払いつつも、スノーボードで使用される解釈を記載します。
あ / い / う / え / お / か / き / く / け / こ / さ / し / す / せ / そ / た / ち / つ / て / と / な / に / ぬ / ね / の / は / ひ / ふ / へ / ほ / ま / み / む / め / も / や / ゆ / よ / ら / り / る / れ / ろ / わ /
A / B / C / D / E / F / G / H / I / J / K / L / M / N / O / P / Q / R / S / T / U / V / W / X / Y / Z /
アイスバーン
雪面が凍結した状態。
雪が一度溶けて、夜の冷え込みなどで水分が凍りつくことでアイスバーンになる
その他、雪は圧力でも溶けるため、人が良く通る道、強い圧力がかかるジャンプ台の着地などがアイスバーンになりやすい。アイスバーンになるとスキーやスノーボードのエッジが喰いこまなくなり、”エッジが抜ける”。転倒しやすく、足がすっぽ抜けるように転ぶことが多いので後頭部や側頭部を強打することが有る。非常に硬く、スピードの出ているときなどは致命的な怪我の引き金にもなるので、滑走時アイスバーンを見かけたら速度を落としてなるべくエッジを使わないように滑走しよう。
比較的暖かな地方では日中は氷が溶けるので、溶けてから楽しむようにする
アイロン・ホットワックス
スノーボードやスキーの会話の中のアイロンはほぼワックスを塗る際に使うアイロンのこと
固形の蝋(スノーボードワックス・スキーワックス)をアイロンの熱で溶かしてボードやスキーのソール(滑走面)に塗りつける。
ワックスを塗ることで雪との摩擦が少なくなり、よりスムーズな滑走が可能になる。一日中楽しく滑りたいならこのアイロンを使用したワクシング(ワックスを塗ること)をお勧めする
ワックス掛け専用のアイロンがワックスメーカー各社から販売されているが、市販の安いアイロンを使用してもかまわない。ただし低めの温度から徐々に試して、煙などが出ないように調節することが必要
ワックスを焦がして出る煙は体にいいとはいえない、吸い込まないように!
固形のワックスをアイロンで溶かしながら塗るほかに、そのままグリグリと塗りつける生塗りや、生塗りしやすいようにペースト状に加工されたワックス、液体ワックスなどがある。
詳しくはユキスキがお勧めするワックスカンパニー『マツモトワックス』のホームページを見てみよう、様々な商品や、使い方が詳しく書かれている。
アルペンスノーボード・アルペンスキー
アルペンとはアルパインのこともともとはヨーロッパのアルプス地方で発達したコントロール性の高い滑走技術やそれに必要な道具のことを指す
現在では滑走競技のほとんどを指してアルペン~~ ということが多い、つまりターンや滑走技術そのものに特化したスタイルや道具のこと
フリースタイルの対義語として使われることも多い、しかしアルペンという名前のお店ではフリースタイルの道具も販売している。
アップ系キッカー・アップ系ジャンプ台
主にフリースタイルの会話で使用される用語。一般的にスノーボードよりもスキーのほうがアップ系を好む人が多い
全身を使って踏み切ることに適したスノーボードと違い、足首も固定されていて、上下運動のがし辛いスキーではキッカーの角度に任せた飛び出しになる場合が多い。角度のゆるい(アップ系ではない)キッカー(ジャンプ台)はスキーヤーには好まれない場合もある。
厳密にいうと、R(ジャンプ台が曲面になって上を向いている)のあるジャンプ台はさらにアップ系の要素が強まる。総じてジャンプをする人の体感でアップ系、ストレート系、ダウン系(落ち系)と分けられる。
特に標準規格は無いので、みんなの意見と自分の感じ方が違うこともあるが、その部分で争っても意味が無い場合が多いので、状況をみて周りに合わせて会話しておこう
アングル・角度・スタンス
「スタンス何度?」や「ビンの角度は?」などという使い方もする。「アングルは何度でしょうか?」という聞き方が正しいようだ
スノーボードにビンディング(足を固定する器具)を取り付ける際、一定の角度を持たせて取り付ける。大抵は前足が前を向いていて、後ろ足はそれよりも弱い角度もしくは後ろ向きの角度に取り付けられる。
まれに例外的なセッティングをしている人もいるが、個人の好みなので注意したい場合は強い指摘をする前になぜそうしているのか聞いてみよう。
ただし、人体の構造上あまり好ましくないアングルでセッティングしている場合は長い目でみて体がぼろぼろになるのでやさしくでも注意を促すほうがいいだろう。
一般的な角度について諸説いろいろあるが、ユキスキ標準の数値を記載しておく
フリースタイル・オールラウンドの場合 前足18~21度 後ろ足 12度~-6度
フリースタイル・パークライドの場合 前足18~21度 後ろ足 0~-12度(ダックスタンス)
フリーライド・オールラウンドの場合 前足18~21度 後ろ足 12度~-0度
フリーライド・パウダーライディングの場合 前足21~24度 後ろ足 15度~9度
上記はこの記事を記載した時点の気分でかかれたものです、参考程度にしてください。セットバックやボードの性質、筋力や全身のバランスによって適切な角度はまちまちです。いろいろ試しながら自分にベストなアングルを見つけてください。
アプローチ
主にジャンプ台や目標物へ到達する間に通過する斜面のことを言う、助走をつける部分、加速する部分、体制を整えて準備する部分のことを指す
フリースタイルではこのアプローチ部分での滑走姿勢が技に大きな影響をもたらす。
~~にアプローチする、といった使い方の場合は目的物への到達の仕方を指すことが有る、まれにだが、バックカントリーなどで使うことも有る用語。
アーリーウープ・アーリー
ハーフパイプなど壁状になった地形で山側へスピンするトリックの総称
もともとはスケートボードから命名された技なので、スノーボード業界の解釈と少し違う場合がある
ハーフパイプにおいては進行方向とは逆の方向へのスピンになるため、次の技につなげる際に減速する原因になることから、アーリースピンを行うライダー(選手)は少ない。
しかしダイナミックにこの技を行うと多くの人を魅了する力がある技で、大会において大きな得点にはつながらない場合が多いが、「おおっ!アーリーだ!」と歓声が上がることもしばしば。世界大会でも是非この技の得点をもう少し見直してもらいたい。減速させないでダイナミックなアーリーウープをすることは冒険でも有り、難易度も非常に高い。
インディグラブ・インディ・ルックバック・クレイル
スノーボードでのトリック(グラブ)の名前
最も基本的なグラブの一つで、一般的には最も簡単に出来るグラブ。一番最初に出来るようになる、または練習すべきグラブ。
進行方向に対して、後ろに来る腕で前足より後ろ、後ろ足付近までの間をグラブするとインディになる。
基本的なスタイルはノーズ(ボードの先端)を大きく前にボーンアウト(突き出し)するスタイル。そのほか、ひねり(バックサイドシフティ)を加えて進行方向を見るルックバック(後ろを振り返ったような姿勢で前に飛ぶ、顔は前を向いています)や両足を伸ばすステフィ、テールを突き出すクレイルなど様々なバリエーションがあるグラブ。
千差万別、状況(パイプ、ストレートジャンプ、天然地形、落ち系)によってもやりやすい技が異なるので、様々なスタイルを習得してもらいたいグラブ、基本的なグラブだからこそ幅広いスタイルがあって、奥が深い。
インスペクション・チェック
ジャンプ台やハーフパイプなどジャンプをする場所では危険回避のために必ず事前にチェックをします。そのチェックのことをインスペクションということもあります。
ハーフパイプなどでいきなりドロップインしないで、壁をチェックするように覗き込んで少しハイクすれば、上手そうなライダーに見える!というちょこざいな技を昔雑誌で見たことがあるが、それは事実(マサ浅井という人のコーナー)
パークにおいても朝一番は足慣らしと体を温めるためにいきなり飛んだりしないで、必ずジャンプ台やボックスなどをインスペクション(チェック)して安全を確認しよう
危険なアイテムと感じた際は迷わずスルー(無視)してそのアイテムを使わないようにする。誰にも使ってもらえないことが伝わったらスキー場も安全対策を施してくれるはずだ。
余談だが、パウダーライディングの際「インスペクションしてきます!」といって誰よりも先に滑り始めるといった使い方も有る。早い者勝ちの楽しさが有るパウダーライディングだが、あせってインスペクション(?)して雪崩など起こさないように。
ウォール・壁・フロントサイドウォール・バックサイドウォール・正面
壁のような地形又は人工物のこと
垂直に近い角度がついた地形などをウォール(壁)という。ハーフパイプにおいてはフロントサイド、バックサイドと呼ばれ、中心を滑走した際自分の正面に来る壁がフロントサイド、背中側に来る壁がバックサイドゥオール。
ウォール(壁系)の地形でしか出来ない技や、壁系で行うことでストレートと同じ技でも違う呼び方がされるトリックもある。
例えばハーフパイプトリックのマックツイストはストレートジャンプではミスティフリップやコークスクリューといわれるなどストレートジャンプとは大きく区別されることが多い
正面に来る壁系の雪で出来た人工物は正面クォーターと呼ばれサイドクォーターやハーフパイプの壁よりも難易度が高いとされている(正面に位置しているため高く飛ぼうとした際より強いGがかかるから)
ジブ系の会話をしているときはウォールといえばまさに壁のこと、ストリートとも呼ばれるスキー場以外でのスノーボーディングでウォールといえばたいていがコンクリートの壁のことを指す(もちろん例外も有る)
パーク内でウォールというと、壁のように強い角度又は垂直に設置された、木製やアクリル製の大きな面積のジブアイテムのことを指すことが多い
ウィリー・ウイリー・テールプレス
ボードのテールに荷重して、ノーズを持ち上げながら滑ること
グランドトリックの一種という意味のほか、春先など雪が溶けて汚れている場合などでスピードが出なくなってしまったとき、ウィリーをすることでスピードアップが図れるような気がする技
その他ユキスキではボードコントロールを短期間で上達させる練習法として紹介している
ウイリーをすることでスピードアップが出来るかどうかは雪質が大きく関係する、やっても無駄なときは無駄なので状況を見て使い分けよう。一般的に水が溜まるような非常に温度が高く、緩斜面または平らな斜面では接雪面積が少ないほうが抵抗が少なくなり、スピードが落ち辛くなることが有る。同様に花粉や黄砂などで雪面が汚れている場合も多少は効果があるようだ。
後ろ足や腰、首などに大きな負担がかかるので、長時間のウィリーについては自己責任で行ってもらいたい。
またパウダーではウィリーをすることでノーズが大きく持ち上がり、重たい雪質の地域でのパウダーライディングでは欠かせない動作だ、しかしそうした雪質のパウダーはあまり楽しくない。むしろ辛い。
斜度が強く、雪質が軽いパウダーでウィリーをすると自分が巻き上げた粉雪で前が見えなくなり、ひどい事故を招きかねないので時と場合を考えてウィリーしよう。上手くリズミカルにノーズを持ち上げることが出来れば波の上をすすむような楽しい感覚でライディングすることも出来る。
エアー・エアターン・ストレートエアー・エアー時間
スピンしないでジャンプすることを指すことが多い。エアー時間という使い方をする場合は滞空時間のことを指す。
空中にいることをエアーという。
キッカー(ジャンプ台)でのエアーはハーフパイプなど壁系の地形ではエアターンと区別して呼ぶことがある。エアターンは空中でターンして戻ってくる様子からそう呼ばれる、実際空中に仮想の地面をイメージして、その上をターンするようにするととてもスムーズな弧を描いてきれいなエアターンをすることが出来る。
ストレートキッカー(ジャンプ台)やヒップなどパーク内の飛び系アイテムではエアースピンの対義語としてもつかわれる。ストレートエアーを省略してエアーと言うようだ。
グラブしたエアーも単純にエアーとして説明することも有る。フリースタイルについての会話では重要な単語。
エクストリーム
究極のフリーライディング。普通の人間がエクストリームライディングを行うと大変危険。卓越した技術と、どのような危険な局面においても恐怖を感じない(またはコントロールできる)メンタルが必要。
スキーのエクストリーム競技では、およそ人間が滑走することなど不可能な斜面を滑落しているように滑走?すること、とてつもない落差のクリフ(崖)などを飛び降り、ほとんど雪もまともにつかないような急斜面(崖)を滑ることを指す。
スノーボードは接雪するエッジの本数が1本で、長さも短い場合が多く、エッジから重心までの距離も長くなるので、スキーほど過激なコース?でライディングすることは物理的に難しい。しかしパウダーではスキーよりもコントロール性能が高い場合が多いので、主に険しい山岳を滑るライディングスタイルをエクストリームと指すことが多い。
スノーボード、スキー、どちらにしても雪崩や滑落、クリフ(崖)など危険と隣り合わせのフリーライディング、危険なライディングを総称してエクストリームということが有る。
「あいつの飛びはエクストリームだ」(こんな使い方をしている人はほとんどいませんが・・・)という使い方の場合、自身の危険を無視して危ない滑り方をしているという意味を含ませて、「すごく上手い」と表現している場合も有る、使い方に注意が必要だ。
ともあれ、技術的には大変高いレベルが必要。
オーリー・ジャンプ・ollie
オーリーとはスノーボードでジャンプする際により効率よく高く飛ぶための技術
もともとはスケートボードでジャンプするための技術名
ボードの長さと反発を利用して体を上方向へ飛び上がらせる。ボードのノーズ(前方先端)を持ち上げ、テール(後端)に体重を乗せ後ろ足を踏み切って高く飛び上がる。
片足で飛ぶんだから、両足同時にジャンプするよりも高く飛べるのでは?と不思議に思う人も多いが、両足同時に飛んだ場合はボードの長さを活かすことが出来ない。
そのためどうしてもオーリーの上手い人と比べ、両足でジャンプすると高さを稼ぐことが出来ない。
初めてオーリーをしてみる場合、平らな場所で停止した状態でやってみよう。力強く踏み切ろうとすると前後にバランスを崩すことが多い、完全にバランスを崩さなくなるまで停止した状態で練習しよう。
まずは少し進行方向前足に重心を移動、同時に姿勢を低くする(無理に低くしなくてOK)、そこから後ろ足に重心を移す。重心が後ろに移動すると同時に、その勢いを利用してノーズを持ち上げる。ウィリーの状態に成れればOK(ウィリーについてはウィリーの項目を参照してください)。
ビヨンビヨンと上下に体をゆすれるほど安定していれば、完璧なオーリーをする準備が出来たといっていい。ビヨンビヨンの幅を徐々に大きくして飛び上がるほどに上下できれば、それがすなわちオーリーの動作。
オーリーは高く飛び上がるための技術であるほか、どんな地形や角度においても正確に真上に(思った方向に)飛び上がるために欠かせない技術。
キッカー(ジャンプ台)グランドトリック、ジブトリック(レールやボックスなど)、パウダーライディング、においても必要となる基本中の基本動作が含まれている(実はカービングにおいても似たような動作が含まれる)。ターンが出来るようになったら次はこのオーリーが出来るようになろう。
※オーリーは後ろ足を支点にして、前足を持ち上げる力をテールの端に伝え、それに加え支点にしている後ろ足を伸ばすことで強い上昇力を生み出す。つまり両足の力を使う技術なので、両足同時飛びの高さ+ボードの長さ+ボードの反発力を利用して安定的に高いジャンプ力を生み出す技術。
オールドスクール・ニュースクール
昔懐かしいスタイルのことを指す
スノーボードにストリートスケートスタイルを反映させはじめる以前のスタイルのことを指していた(1990年以前頃)。オールドスクールに対しニュースクールといわれるスタイルがあり、1990年前半からブライアンイグチやジェイミーリン、などの活躍によりアメリカ西海岸を中心にして一気に世界に広がったスタイル。これといったスタイルの規定があるわけではなく、漠然とスケートスタイルっぽいスタイルのことを指していた。
現在では初期のニュースクールのスタイルをオールドスクールということも有る(20年近く経過しているので当然といえば当然)。
「時代は繰り返す」という言葉もあるように、オールドスクール時代のスタイルを現代のトリックに取り入れたスタイルも見かけるようになってきた。今(2011)ではオールドスクールも、ニュースクールも特別視することは無くなりつつあり、新しいエッセンスとしてオールドスクール時代(ノーズグラブ、タックニーグラブなど特殊なグラブ)やニュースクール初期の技(シャッフルやレイトスピン)を取り入れた3Dトリックを見かけるようになった。
カービング・カービングターン・ドリフトターン・フロントサイドターン・バックサイドターン
スノーボードでターン(滑走中に曲がること)をすること。カービングターンと特筆する場合はエッジを上手く使って減速せずに曲がる技術のことをさすことが多い。
デモンストレーターはこのカービングターンが命。キレイなターンが出来なければデモンストレーターといえない。
ただし、デモンストレーターの中でもカービングの技術の核心は様々。
カービングに最適なボード(カービング用ボードといわれることも有る)が存在し、パークなどで飛んだりするときに良く使うツインチップ(前後のシェイプが同じボード)と対照的な位置づけ。
カービングボードは一般的にノーズがやわらかく、テールにかけて徐々に硬くなる。やわらかめのノーズでターンのきっかけを作り、最も負荷のかかるターン中盤~後半にかけてボードがしっかりG(遠心力・グリップ力)に耐えられる構造になっている。
フリースタイル(パークやボックスなどジャンプも含めアクティブなスタイル)のプロでさえしっかりとしたカービングが出来るライダーは少ない。
ツインチップでも難易度は高くなるもののしっかりとしたカービングをすることは可能。ただし超高速でのカービングターンにはやはりカービングしやすく作られたボードでなければエッジが抜けてドリフトターンになってしまう。
ターンした後の雪面に残るターンの後がキレイな1本線になっていればカービングが上手くできている、ターンの中ほどで線が崩れ、幅が広くなっていればドリフトターンになっている。ドリフトしてしまうと摩擦が大きくなり減速してしまう。
カーボン・カーボンファイバー
ボードに強い反発力を持たせるために使う素材、そして軽い。
ウッドコア(木材で出来た心材)でつくられたボードだけではどうしてもボードに強い反発力を持たせることが出来ない。そのためプロ選手が使うボードには大抵カーボン素材が使用されている。
大きな特徴は軽く、薄く作れるということ。木材で同じ反発力を生み出そうとすれば、ボードの厚みが増し、重量も重くなるため、取り扱いが困難になる。
一般的に特殊な繊維を蒸し焼きにして作られるカーボンファイバーシートを、ウッドコアの上に貼り付けるようにしてボードを作成する。
ウッドコアに比べ高価な素材なため、往々にして製品の価格は高くなるが、非常に軽快なのり味があるため、長くスノーボードをしている人にとっては重要なチェックポイントになる。
国産ボードメーカーであるYONEXは、テニスやゴルフなどの製品開発でカーボンを多用するバックグラウンドがあるため、ボードの心材に大変多くのカーボンを使用している。
キッカー・キック・ジャンプ台・ジャンプの角度・飛び出す部分・上がっているところ
スノーボーダー同士の会話でよく出てくる「キッカー」という言葉は大抵がストレートのジャンプ台の事を指す。
ジャンプ台といわない理由はその形状を明確に出来ないため。
一般的なジャンプ台の形状は、テーブルトップ(ストレートジャンプで飛び出し位置と着地位置に高低差がほとんど無いものを指す)、ヒップ(進行方向と違う方向に着地するジャンプ台、壁系を除くストレートジャンプで無いものすべての総称)、ストレートキッカー(ステップダウンの形状が多い)の3種類。
他にステップダウン(落差が特に大きいもの)、ステップアップ(ランディング位置が飛び出し位置より高い位置にあるもの)、スパイン(真っ直ぐに飛んで左右に着地するもの)、さらに特殊なジェラート(斜面に対し角度を持たせ設置されたスパインのような形状、「山側」に着地する)などがありその中でも大型の大会やパークでのメインジャンプの形状が若干ステップダウン気味のストレートジャンプであるため、それを特定しやすいように「キッカー」という。
裏山で自作のジャンプ台などを作る際は、ジャンプをするための部分、飛び出し口のことを「キッカー」という。この場合はたとえヒップのような形状であったとしても、何を指すか明確であるため「キッカー」という。
「もうちょっとキックを上げて・・・」などというときは、ジャンプ台の角度を強くしてほしいという意味で使われる。
キッカーという言葉自体、実はかなり範囲の広い意味がある。おおむねストレートジャンプのことを指すことが多いが、プロやプロに近い人たちの会話に出てくる「キッカー」という言葉は注意して考えないと、つじつまが合わない会話になってしまうかもしれないので注意しよう。
クォーターパイプ・正面クォーターパイプ・サイドクォーター・フロントサイドクォーターパイプ・バックサイドクォーターパイプ
クオーターとは1/4のこと、ハーフパイプのさらに半分で片方だけの壁状になったジャンプなどをするアイテムのことを指す。
一般的には斜面に対して90°の角度で設置され、クォーターの壁に向かって斜面を滑って加速し、より高く飛ぶ競技をイメージすることが多い。ワンメイクの着地後正面クォーターを設置した世界大会が数多く開催されたことによるイメージ。
正面クォーターは場所をとらずワンメイクに続けて設置できる省スペースアイテムであったためそのように工夫したイベントが多く行われたからだろう。
正面クォーターは助走でついた速度を非常に短い距離で上方向に向かわせるため、強烈なGがかかり上手く飛ぶことが出来ない、非常に難易度の高い形状のジャンプ台といえる。
一方ハーフパイプのように斜面に対し平行に設置されるサイドクォーターというアイテムも有る。
斜面を直滑降して、体の前に来るように設置されていればフロントサイドクォーターパイプ(レギュラースタンスの人の場合上から見て右側)背中側に設置されていればバックサイドクォーターパイプという。こちらはアプローチしやすいハーフパイプといえ、正面クォーターに比べ楽に飛ぶことが出来る。
いずれの場合もクォーターパイプの形状の管理は難しく、設置しているスキー場はほとんど無い。(降雪の影響を受けやすく、メンテナンスも曲面であるため難しい)
2011年現在、スキー場からはハーフパイプも数を減らし、クォーターを設置しているパークもほとんど無いため、壁系アイテムを楽しむことが出来なくなりつつある。非常に非常に非常に残念でならない。
なんということでしょう け で始まるスノーボード用語は思いつきません。
思いつき次第記載いたします。
コークスクリュー・コーク・ダブルコークスクリュー
2010年バンクーバー五輪で一躍注目の的となったトリックがダブルコークスクリュー。ワインのコルク栓抜き(らせん状に渦巻いたもの)のことを英語でコークスクリュー(コルクスクリュー)というが、その形状のようにらせん状に回転するスピンの方法のことを言う。
以前は縦回転の入らない、しかし横回転でもないスピンのことをコークスクリュー(当時はバックサイドが主流だった)と呼んでいたが、ダブルコークがスタンダードになりつつある今では3Dトリック(縦方向と横方向のスピンが混ざったものの総称)全体を指してコークと表現することが多くなった。
しかし特定の技、ロデオやヒールロデオ(バックサイドロデオ)はコークとは言わないようだ。
3次元的なスピンが世界大会の主流となり、今では厳密にこの技はこの名前、と決められないことが多くなったため、3D系で回転方向が特定し辛いものすべてを指してコークスクリューと呼んでいるようだ。
数年経てば又呼び方が限定されるようになるかもしれない。現時点でコークスクリューとはこういうものだ!と限定するような会話はなるべく避けるようにしたい。
ブラインドサイドスピン(レギュラーであれば右回転)において、つま先に荷重しやすかったことから高回転のスピンでは軸がずれることが多かった。意識的にずらしてスピンすることをコークスクリューと呼び、頭が完全に下に来て、前方宙返りとブラインドスピンが合わさったものを「ミスティフリップ」と特定して呼んでいた時期もあるが、現在ではミスティフリップと呼ぶことは少なくなった。
360(スリーシックスティ)
1回転(横方向)すること。進行方向に対し飛び出した瞬間の姿勢で体の正面が進行方向を向いているものをオープンサイド(フロントサイド)、飛び出した瞬間に真後ろを向くものをブラインドサイド(バックサイド)スピンという。
フロントサイドやバックサイドという呼び方はパイプ内でのスピントリックに使われた名残で、最近ではオープン、ブラインドと飛び出した瞬間の視界の良し悪しから由来する呼び方が広く定着している。どちらが間違いで、正解ということも無いが、両方知っていれば会話がスムーズになることは間違いないだろう。話し相手が、「フロント3」などといっても返事をする際に「オープン3は・・・」などとさりげなく自己主張してみるのもいいだろう。
ところで、回転数の360のことを3(スリー)720のことを7(セブン)など最初の一文字(1080の場合は10、テン)に短縮して呼ぶことが多い。これは国内外共通で通じる短縮用語のようだ。
シフティ・シフト・フロントサイドシフト・バックサイドシフト(フロントサイドシフティ・バックサイドシフティ)
シフトとは移動させるという意味で、スノーボード、特にジャンプ中のスタイルにおいてボードと体の向きをずらすという意味で使われる。
ストレートで飛んだ際のトリックの名称で使われる場合は「~~シフティ」。
スピンなどの合間にアクセントとして入れるスタイルだけを指す場合は「7の間にちょっとシフトいれてたよね?」などといった使い分けをする。
このあたりの使い分けは微妙なので、まずは漠然と意味だけ理解しておこう。
さてフロントやバックサイドの呼び方ははっきり言って混乱しやすい、注意しよう。
空中でシフティをした際トゥサイドエッジが進行方向へ向く場合はバックサイドシフティ。
反対にヒールサイドエッジが進行方向を向く場合はフロントサイドシフティ。
もともとハーフパイプのような形状(壁系アイテムなど)での技名なので、ストレートエアでは混乱してしまうことが多い。
普通に会話をしていても、180度違う方向でイメージしてしまいがちな呼び方をするので、どうしてもイメージを共有したい場合は、ジェスチャーを含め会話すべき場合もある。
シフトする方向の呼び方には注意が必要だと覚えておこう。
スティルフィッシュグラブ・ステール・フレッシュフィッシュ・グラブ
ジャンプした際に後ろの手でヒール側のエッジをつかむグラブ。スノーボードのフリースタイル界では両足の間をグラブすることがスタイリッシュといわれているが、後ろ足の直ぐ外側でもステールと呼ぶ。ステールとはstale(古くなった)という意味で、なぜそう言う名前なのかは不明。
ハーフパイプなどのフロントサイドの壁で行うとスティルフィッシュ、バックサイドで行うとフレッシュフィッシュという名前に変化する。
スピン中にこのグラブをすることは比較的難しい。またストレートエアでも難易度は高いとされている。
飛び出した瞬間に体が回ってしまったり、軸が後ろに傾きやすいためスタイルの出しにくい技。
ストレートエアでのスティルフィッシュであればボードと体を完全に平行にして飛び出し、バックサイドシフティをしながら「足を(ボードを)」ひきつけグラブするとスタイルが出しやすい。
反対に体を開いて飛び出して、手でボードをつかみに行くと軸が大きくずれて上手くグラブすることが出来ない。
セットバック・ディレクショナル・ツイン
セットバックとはボードにビンディングを取り付ける際の位置で、ボードの中心からテールよりにビンディングを取り付けることを言う。
一般的に、スノーボードはセットバックをしたほうが滑りやすい。
ボードとビンディングの関係については非常に調整項目が多く、またライダー自身の体型や足のサイズ、体の柔軟性、筋力バランスなどで適正な状態が変わる。
プロライダーであっても、シーズン中何度もセッティングを変更することがある。
セットバックをするべき状況としては、深いパウダーで長時間滑る、ハーフパイプで大きく楽に飛びたいなどの状況で大変有効。
正確なカービングや超高速でのライディング、ビッグマウンテンでのライディングでも多少のセットバックが有効だといわれている。
セットバックの度合いはビンディングの中心とボードの中心(この場合ノーズからテールまでの距離の中心点)がどれだけずれているかであらわす。
つまり、「1cmのセットバック」といえばボードの中心に対し、ビンディングの間の中心が1cm後ろに下がっているということで、ノーズ側の長さがテールに比べ2cm長い状況のことをいう。
フリースタイルボードでのセットバックは、ディレクショナルボードで1~2cmのセットバックが主流で、パウダーボードであれば5cm以上のセットバックが初期設定されているボードも数多くある。
パウダーではノーズを持ち上げ、浮力を生みやすくする滑り方が楽、そのためパウダー用のボードはセットバックのみならず、テールの形状がより雪に沈みやすいよう、細くなっていたり、スワローテールやフィッシュテールのように中央をくりぬいた形状になっているものも有る。
初期設計においてセットバックを前提としたボードをディレクショナルボードとよび、それに対しノーズとテールの形状が同じで、セットバックされていないボードのことをツイン(ボード)という。ボードの内部構造がディレクショナル(テールが少し硬く、ノーズがやわらかい構造)のボードをディレクショナルツインという。
ツインのボードでもビンディングをセットバックで取り付けることでパウダーなどを滑りやすくすることも出来るが、ボードのサイドカーブがビンディングの中心やボードの中心から外れてしまうので、ターンし辛くなる場合もある。
セットバックをするなら、セットバックを前提に設計されるディレクショナルボードを選ぶ方が快適に滑れるだろう。
プロライダーはパークや春のコンディションではセンターセッティングでツインのボード、真冬のハイシーズン、パウダーライディング、高速ライディングをする場合にはセットバックでディレクショナルボードと使い分けることが多い。
なんということでしょう そ で始まるスノーボード用語は思いつきません。
思いつき次第記載いたします。
タップ・タップアウト
ジブなどでジブアイテムをボードのノーズやテールで「タンッ」とたたきながら技をすることを言う。
ボックスでのタップアウトであれば50/50をしてボックスから降りる瞬間に少しだけジャンプ(オーリー)して、テールで「タンッ」とボックスの上をたたいてから降りる。ドラム缶などのジブアイテムを飛び越す際、途中でノーズやテールでドラム缶の上をたたくことも多い。
それほど難しいことではないので、やったことが無い人は一度試してみよう、ライディングにリズムが生まれて楽しくなれる。
ビンディングの間、ボードの中間部分をアイテムにぶつけてスピンするような技はタップとは言わないので注意しよう。
タックニーインディ・ジャパングラブ
ヒザを抱え込むように外側から腕を回し、両足の間をグラブすることをタックニー(ヒザを仕付けるという意味になる、たたむというようなイメージで使われる)あまり一般的ではない表現。そしてあまり一般的ではない特殊なグラブだが、意外とかっこよくキメることが出来る技。
グラブ技の中では非常に難易度が高い。
ボードを体にしっかりと近づけなければ外側から内側をグラブすることは出来ない。そのため滞空時間やバランスなどを保つことが困難。
進行方向がわの腕でミュートグラブをして、少しのけぞるようなスタイルは特別にジャパングラブといわれる。
タックニー系のトリックは高さの有るジャンプで時間を掛けて大きく行うことでダイナミックなスタイルが出せるため、玄人好みの技といえる。スピンに織り交ぜて出来ればかなり注目されるはずだ。目立ちたい人は練習してみよう!
チューンナップ・チューン・チューニング
スノーボード、スキーで快適に滑走するために道具のコンディションを整えること。
購入したばかりのボードであってもチューンナップが必要。
購入したばかりのボードではノーズとテールのエッジを丸くするダリングというチューニングを行うべき。これは専門のチューニング機材がなくとも、ファイルとも呼ばれる金やすりを使用して行うことが出来る。エフェクティブエッジの外側で、普段接雪していない部分のエッジを丸くする。
これはライディング中意図せずエッジが雪に食い込んでしまう現象を少なくする効果があり、プロライダーは必ず行うチューニング。
ターン中においてもエッジが必要以上にかかりやすくなったり、エッジが抜けないことで転倒することを避ける効果がある。
ボードを購入したお店の店員にやり方を聞くか、又はマツモトワックスWEBページに詳しくやり方が紹介されているので参考にしてもらいたい。
さらに購入したばかりのボードにホットワックスを掛けておくことも重要。ボードのソール面が傷みにくく、長い間大切にボードを使用することが出来るようになる。
ホットワックスはなるべくライディング後必ずやっておきたい作業、ボードの持ちがまったく変わってくる。年間の滑走日数にもよるが、何シーズンも快適にボードを使用することが出来る。
2年目以降のボードチューニングは1年目の使用で生じたボードのねじれやエッジの傷みを修繕、修復する目的で行う。
こちらは専門的な機材も必要で5000円~15000円程度のコストが必要だが、劇的な改善が見込めるので、毎年ボードを新しくするのでなければ、チューンナップの専門家に依頼する価値があるだろう。
ツリーラン・バックカントリー・パウダー・BC・ツーリー
木が生えている斜面を滑ること。
一般的に(日本では)スキー場コース内に木が生えていることは少なく、ツリーランをする場合はバックカントリーという扱いになることが多い。
バックカントリーとはスキー場のコース内のように管理されておらず、自然のまま、またはそれに近い状態の斜面を滑ることを指す。
コース脇や一部コースとコースの間などで木の間隔が開いていて、滑走可能なスペースがある場合、木を縫うように滑ることをツリーラン、またはツーリーという。
スノーボード、またはスキーの醍醐味の一つともいえるが、立ち木に衝突したり、雪に隠れている切り株や倒木に足をすくわれるなど、大変危険な遊びでもあるため、スキー場管理者からは好まれることはない。
プレイヤー目線では、自然のままの斜面を滑走できるため、普段とは違う楽しみが出来るだけでなく、雪が降った直後などは特にパウダーランができ、新雪によって表面が綺麗な状態でターンがしやすいため、新雪がつもった=ツリーランという構図が出来上がっている。
スキー場管理者が許可をしているスキー場では、ツリーラン用のコースとして夏場に木の間隔を調整したり、切り株の処理をしているところもあり、そういったところでは比較的安全にツリーランを楽しむことができる。
一般的に林間コースと呼ばれるものは森の中に木の生えていない道を作っているだけなので、ツリーランとは言わない。
上級者で自分の怪我などの責任が自分で取れる人だけが楽しむべきで、そこで何があってもスキー場の責任にするべきではない。
また、谷や沢の中はたとえ木が生えていても雪崩が起こり、パウダーであればあるほど谷に集中して雪崩れるので地形をしっかりと把握しておく必要がある。広い斜面と違い、雪崩れに遭遇すると逃げられる可能性は低く、捜索で発見してもらえる可能性も低い。沢は特に注意が必要。
また、管理されていないため雪の下に小川が流れていてはまって、抜け出せなくなることもある。コースから数Mしか離れていないところではまってしまい、誰にも気づいてもらえず最悪の結果を招くこともある。ツリーランはけして一人では行かず3人以上で楽しむようにしよう。
とにかく、十分に知識があるガイドとともに楽しむことを強くオススメします。
危険な遊び方ではあるものの、本来の山を楽しむことができるスノーボード、スキーにおいての最大の醍醐味の一つなので、是非知識と技術をみにつけて、しっかりとしたガイドと一緒に一度は楽しんでもらいたい。