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スノーボードユキスキ 66号 AIR&STYLE TTR コスってコスってこすりまくれ! THE SLOPE TOYOTABIGAIR オーリーの真実大解明

ユキスキ66号 コンテンツ

66号の目玉は「オーリーの真実」大解明

Air&Styleは、マーク・マクモリスがキャブ1260ダブルコークで見事優勝

「コスって、コスって、こすりまくれ!!」JIBBING WORLD

THE SLOPE archives

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オーリーの真実大解明 オーリーは本当に必要な技術・動作なのか?!

Air&Styleは、マーク・マクモリスがキャブ1260ダブルコークで見事優勝

Air&Styleは、マーク・マクモリスがキャブ1260ダブルコークで見事優勝

毎年、オーストリアで開催されているAir&Styleは、世界で最高峰と言われるイベントで、しかもビッグエアイベントの老舗的イベントでもある。昨年12月にも中国でも開催された。注目の選手は、なんと言っても世界的な大会で圧倒的な強さを見せ続け、中国大会でも優勝したセバスチャン・トータント(CAN)、そして対抗馬には、ピーロ・ピロイネン(FIN)だった。 勝負はトップ16人によるノックダウン方式で進められた。そして優勝候補のセバスチャンは、17歳のアメリカの若き秘密兵器のサージ・コッツェンバーグに、なんと世界大会で初となる「キャブ1440」で破れる。この映像は、「カニたまくん」ブログで見ることができるよ。そして、トップ4に進んだのは、マーク・マクモリス(CAN)、ピーロ・ピロイネン(FIN)、ウェナー・ストック、ニルス・アルビッドソン(SWE)。3本のランのベストポイントで行われたスーペーファイナルは、マークが1本目のキャブ1260ダブルコークで94ポイントをたたき出した。そしてそのまま他のライダーがこのポイントを超えることできず、見事Air&Styleの覇者になった。2位はピート、3位はウェナーとなった。 今回、早々と姿を消したセバスチャン・トータント(CAN)ではあったが、今月26日に札幌真駒内で毎年開催されるTOYOTA BIG AIRに招待されているので、そのライディングパフォーマンスに興味がある人は、北海道まで足を伸ばしてみよう!!

【BEST 16 SHOWDOWN】

Marco Grilc (SLO) vs. Peter Knig (A)

Peetu Piroiinen (FIN) vs. Robbie Walker (AUS)

Werner Stock (A) vs. Antti Autti (FIN)

Markus Malin (FIN) vs. Mark McMorris (CAN)

Janne Korpi (FIN) vs. Marco Kppeli (CH)

Sebastien Toutant (CAN) vs. Sage Kotsenburg (USA)

Seppe Smits (B) vs. Staale Sandbech (NOR)

Scotty Lago (USA) vs. Nils Arvidsson (SWE)

TTR からの映像

マーク・マクモリスがキャブ1260ダブルコーク

マーク・マクモリスがキャブ1260ダブルコーク

「コスって、コスって、こすりまくれ!!」JIBBING WORLD

「コスって、コスって、こすりまくれ!!」JIBBING WORLD

ボックスは、すっかりパークのアイテムの顔になった。あちらこちらのゲレンデで、順番を待つ後傾を見るたびに、人気はまだまだウナギ登りって感じだ。「今シーズンは入ってみたいなー」「よーし、みんなの前でスタイリッシュにメイクしてやるぞ」とひそかに心に決めている人も多いはず。でも、ボックスはいちばんスタイルの出しやすいアイテムだが、同時に基本を知っていないと痛い目に遭う。

CONTENS

BOX解明1:ボックスは乗る場所が広いからといって、そう簡単には出来ない

BOX解明2:正確なイメージトレーニングができるよう、少し物理的な法則を考えてみよう

BOX解明3:イメージするために、ボックスの摩擦抵抗を体に覚えさせる

BOX解明4:ボックスの攻略は、いかにボックスの摩擦を利用するかということに尽きる

BOX解明5:ボードを回転させながら乗ると、回転の惰力が働きながらスライドしていく

BOX解明6:重心と体の軸を移動することで、少し回転力が生まれてくる

BOX解明1ボックスは乗る場所が広いからといって、そう簡単にはできない

 ほとんどのゲレンデで、レールやボックスなどのジブ系アイテムを見るようになり、スタイリッシュにメイクしていくライダーも多くなった。でも、こうしたジブアイテムはそう簡単にマスターできるものではなく、何度も失敗を重ねることで体得していく、大変高度な技術を必要とするアイテムだ。また、トリックをマスターするためには絶妙のバランス感覚はもちろん、より早くマスターするために物理の法則にもとづいた正確なイメージトレーニングが必要となる。何度も失敗する理由を理解し、より正確な練習を積み重ねることで初めて難易度の高いトリックを身につけることが出来るのだ。  さて、プロライダーたちはどうしているのかというと、あらゆるコンディション、地形ですべり込んできた経験がそうしたジブアイテムにも生かされ、しかも優れたイメージトレーニング方法を身につけているために割と簡単にメイクしてしまう。

BOX解明2正確なイメージトレーニングができるよう、少し物理的な法則を考えてみよう

ライディング経験の差をカバーするためには、より正確なイメージトレーニングができるよう、少し物理的な法則を考えてみよう。例として、雪上でのテールプレスとボックスでのテールプレスをイメージしてみよう。雪上でのテールプレスは最も簡単なジブトリックで、ボードを横にしてテールに重心をかけてもさほどバランスを崩すことなく簡単にできるはずだ。これは雪面が柔らかく、エッジの立て方でバランスを調節することが可能なためだ。ヒールエッジを使ったテールプレスの場合、後ろに倒れそうになればエッジを立て、雪面を削りながら抵抗を増やすことで上体が前に戻され、バランスを保つことができる。 しかしボックスの上ではこうしたバランスの取り方は一切できない。ボックス天板は硬く、雪面のように削りながら摩擦抵抗を増やすことはできない。ボックス上の摩擦抵抗はボードのソール面とボックスの天板の接しているところのみ発生する。そのため雪上のようにバランスを崩したからといって、エッジを立てて抵抗を増やそうとすると、ソールとボックスとの接地面積が極端に減り、逆に摩擦がなくなってしまうことで体の傾きは一瞬にして大きくなり転倒してしまうのだ。ボックスの構造上の特性からエッジは全くつかえないということを覚えておこう。

BOX解明3イメージするために、ボックスの摩擦抵抗を体に覚えさせる

ボックス上ではエッジはつかえないが、ボードソール面とボックスとの摩擦抵抗は0ではない。それどころか、アイスバーンや堅くしまった雪に比べて抵抗が大きい場合がある。ボックスも雪質と同様、使われている素材や気温によって摩擦抵抗が異なる。そのためのまずはプレスやスライドをせず、50-50(ボードにまっすぐ入ってまっすぐ抜ける)のトリックでストレートに乗ってみて摩擦抵抗を感じ、そのすべりの感覚を覚えることがイメージトレーニングの第一歩となる。ボードが進行方向へまっすぐなら、たとえ体の軸が少し後ろに傾いたとしても、ボードが少ししなるだけで、体の軸の傾きを支えることができるからだ。 ボックス上で唯一バランスをとることができるのはボードの前後方向のみ。雪上で無意識にボードをねじって抵抗を増やすしバランスを取る動作も、ボックス上では摩擦抵抗が減り逆効果になってしまう。体の軸がトゥやヒール側に倒れてしまったらエッジが立ってしまいリカバーが難しくなるので、両サイドのエッジは必ずボックスに接地させて、ボードをねじったりして、エッジをボックスから離さないように注意しよう。

BOX解明4ボックスの攻略は、いかにボックスの摩擦を利用するかということに尽きる

 BOX解明6までを簡単にまとめると、ボックスに乗る時に注意しなければならないことは、ボックス上でのボードコントロールは一見簡単なように見えるが、実はかなり難しく、ボックスに乗る直前の体勢が乗った後に反映されてしまうということ。体の軸が傾きながらボックスに乗ればその傾きは持続してより傾いていくし、ボードに回転力を与えて乗れば、その回転は持続されるということ。重心の位置次第でボードの動きも変わってきてしまう。つまり、アプローチの姿勢、ボックス上の体勢や重心の位置がうまく組み合うかあわないかで、メイク率が決まってくるといっても過言ではない。ボックス攻略は、いかにボックスの摩擦を利用するかということに尽きる。

BOX解明5ボードを回転させながら乗ると、回転の惰力が働きながらスライドしていく

 摩擦抵抗を体感したら次は動きをイメージしてみよう。ボックスの物理的な特徴はエッジが使えないということの他に、ボードを振りながらボードに旋回運動をさせながら乗った場合、重心のかかっている足を中心にして回りながらスライドするという特徴がある。エッジが使えないということは、重心かかっている部分を支点にして回るので、エッジを使ってボードをコントロールすることはできない。そしてもうひとつ、スピードが上がると摩擦抵抗は減るということ。ボックス上ではスピードがない状態では摩擦抵抗が大きく、ある程度スピードがついていれば摩擦抵抗は少なく、ボードはスムーズに動く。つまり練習する時には抵抗が少ないほうがいいのわけだから、怖がらずそれなりのスピードをつけて入るといいだろう。この法則を覚えておけばイメージトレーニングもしやすいし、たとえ実践で失敗してもその理由が理解できるから、次のチャレンジの時には失敗を克服できるようになるはずだ。

BOX解明6重心と体の軸を移動することで、少し回転力が生まれてくる

 ボックス上でのトリックは基本的に進入前の動作できまる。たとえば回転しながらボックスに乗ると、乗った時の抵抗で回転力はすこし小さくなるが、惰力で回転したまま進むことになる。これは、ボックスに乗る時に作る出した体の回転力がそのままボックス上で持続されるということなんだ。これを慣性の法則という。摩擦抵抗の法則によってスピードが速ければ抵抗は減り、この慣性の法則は最大限生かされることになる。 では、回転力をつけないままボックスに乗ったら、ボードは回転しながらスライドできないのかというと、実は少しなら可能である。例をあげて説明してみよう。体を正面に向けたバックサイドボードスライドで両足均等に荷重しているボックスに乗っている状態から、左足に重心と体の軸を移動すると、左足の摩擦抵抗は右足より増加し、左足を回転の支点として左回りの回転が生まれる。回転力が生まれた瞬間に、重心と体の軸を両足荷重の状態に戻すとそのまま慣性の法則にしたがい回転が持続するということ。ただし、ここで生み出せる力は小さいのですぐに消滅してしまうが、このことを覚えておけば微妙なボードコントロールが可能になる

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オーリーとは何か?!徹底解明 真理論1

オーリーの必要性と真実を探る

スノーボードで効率よくジャンプする技術のことをオーリーという。なぜオーリーの効率が良いのか、他の方法はないのか?という疑問はスノーボードを始めた頃に誰もが持つ疑問。これまで様々な専門誌などでそのやり方を研究してきた。ユキスキでは原点に戻って、他の方法はないのか?なぜオーリーが絶対的な技術なのかという疑問を解決してみたい。

ジャンプとは何か?

 ジャンプとは自らの力で上方向へ飛び上がること。上方向への急激な加速と地球の重力で地面に引き戻される力の二つの要素が生み出す結果である。 高校レベルの計算で言うと、地球の重力加速度 = 9.8m/s^2(^←は累乗を意味する、^2であれば二乗を意味する)これは下方向にひきつける力なので飛び出した際の速度から引いて計算すると何秒間滞空できるのかを計算することが出来る。 計算をすると、1秒間滞空するためには1.2mの高さまで飛び上がらなくてはならない。この際足を縮めてではなく足を延ばした状態で約1.2mの高さが必要。 滞空時間1秒とは頂点に達するまでの時間と地面に戻るまでの時間を合わせることになるので0.5秒で頂点に達する時間と考える。h=1/2gt^2 gに9.8m/s^2を代入すると4.9m/s^2、さらに0.5秒の二乗つまり 0.25s^2をかけると 約1.2mという数字が算出される。どうやら人間は1秒間浮いていることすら難しいということがわかってきた。 初速を早くすればするほど高く飛べるというのは誰もがわかること、ではどうやって初速を早くするのかということが課題となってくる。

人間の体は機械ではない、筋肉の構造的に瞬間的に爆発的な力を生み出すことは出来ない。ではどうするのか?

健康な人間がジャンプをした場合ジャンプが特に優れている人だと70cm前後。世界記録では127cmの高さを飛ぶ人がいるようだ(マイケルジョーダンで122cm) 筋肉の構造は瞬間的な負荷に耐えられない、筋肉繊維が自らの力で千切れてしまうことも有る。しかし持続的に力を出すことは可能だ。初速の計算に人体構造や筋肉の耐久度を加えて計算すると途方も無く難しい式となるので大幅に割愛すると初速=力×時間×距離となる(自重は無視して考えています)つまり、より長い時間、長い距離を一定の力を加え続ければ初速が増すということになる。どういうことかというと、両足で同時に踏み切った場合は。 身長170cmの人であれば小さくなった状態がおよそ100cm、延びきった状態が170cmなので約70cm程度の距離が有る。持ち得る力すべてを使って飛び上がり、この70cmを移動する間加速し続けると初速が計算される。人間の筋肉は力の最大値を大幅に上げることは難しい構造になっている、しかし一定時間同程度の力を出し続けることは可能だ。通常の垂直飛びで0.2秒程度の時間を使って上方向に加速しているとすれば、その力をより長い時間持続することでより速い初速を得ることが出来る。しかしただ単純に時間を掛けてゆっくり飛び上がればいいというわけではない。

そこでボードを使ったオーリーという技の出番。

オーリーとは、ボードの長さとしなりを利用して、加速可能な時間を伸ばす、加速可能な距離を伸ばす技術として発達した。どういうことかというと・・・ 後ろ足からテールに掛けての距離30cm程度、実際には斜めになるため上方向への距離は15cm程度だとしても、本来の加速可能な距離に20%程度も上乗せすることが出来る。距離が伸びれば当然加速可能な時間も伸びる。その結果、筋肉が生み出せる最大出力を長い時間、長い距離持続することが出来るのだ。つまりオーリーとはボードの長さを使って、より長い距離を掛けて加速することで、より速い初速を生み出し、結果として高いジャンプを可能にする技と結論付けることが出来る。

加速できる距離の違い

より低くしゃがみこむことで作られる上乗せ分は臼井真実の独特の理論に基づくもの。彼の理論を支える筋力も必要になる部分。力の加え方は難しいが、理論上は誰が実践しても高さを得ることが出来る。加速できる距離が長いほど飛び出す初速を速めることが出来る。加速できる時間を作り出す。ノーズを持ち上げる動きは、しゃがみこんでから最高到達点に達した後も、わずかながら追加的な加速できる時間を作り出すことが可能だ。ボードの「しなり」や「反発」「タメ」を使うとことはこのことを指す。支点となる後ろ足が伸びきった後も、前足をひきつけることでボードはより上を向き、テール部分が強く雪を押すことになる。ボードが完全に雪から離れるまで加速し続ける時間を作ることが出来る。オーリーとはボードの長さを使って、より長い距離を掛けて加速することで、より速い初速を生み出し、結果として高いジャンプを可能にする技と結論付けることが出来る。しかしどんな状況でも同じように高く飛べるとは限らない。

オーリーをしてもあまり効果が期待できない状況は以下の通りだ。

ボードが柔らかく筋力の限界値を下回ってしまう場合。ウレタンマットなどの上でジャンプしているような状況ににている。力が逃げてしまいボードの長さを活かすことが出来ない。

角度の強いジャンプ台などで雪面から押し上げる力が強い場合。下からの押し上げと、自らの上に跳ぼうとする力が加算され、自身の筋力の限界を超えてしまう。上半身はつぶされ下半身も伸び上がることが出来ないので十分な力をボードに伝えることが出来ない。こうなる場合はスピードを落とすか、自ら飛ぼうとする力を抑えてつぶされないように耐えるだけが精一杯だろう。

オーリーに適したボード

※効率のよりオーリーをするためだけを考えて使用すべきボードは以下のような特徴を持つ

自分の筋力よりも少し強い反発を持つボード(テール部分が硬いボード)。ねじれにくいボード(トーションが硬い)。オーリー動作がしやすいように、ノーズを持ち上げやすい構造(センターフレックスがすこしやわらかい)。若干長めのボード(後ろ足からテールまでの距離を長く保つことが出来る形状。ツインチップが最適)。後ろ足から先の長さを長く保てる形状。セットバックが少ない形状。ボード全体は固めに作られていて、中央部分が比較的柔らかい構造。前足を持ち上げやすくなる。オーリーのことだけを考えると、最も力の逃げない角度は0°に近い角度。最も力のかかる後ろ足からテールに掛けてはは硬いほうが望ましい。有効エッジ長(エフェクティブエッジ)が長いほうが良い。ツインチップ形状が最適。

オーリーの独特の動き

初期動作、ジャンプする前に小さくなる。後にノーズを持ち上げるため、勢いをつける必要があるので体重を前に移す。体重を後ろに移動させつつ、伸び上がり始める。前足を持ち上げ、同時に後ろ足に力をこめて伸び上がる。後ろ足を目一杯伸ばして踏み切る。ボードをゆっくり引き上げ、頂点で限界まで小さくなる。頂点ではボードが雪面に対して水平になるように意識する。体を伸ばしてボードを雪面につける。全身を使ってゆっくりと衝撃を吸収する。

なるべく長い時間、長い距離、加速ができるようにはじめは小さくなる。※小さくなった状態では100%の力を出すことが出来ない、しゃがみきった状態でいきなり強い力を加えるのではなく、最大の力が出せる中腰の体勢になるまで徐々に加える力を大きくしていく。 急激な力を加えて強い加速を生み出せればベストだが、瞬発力は人によってまちまち。爆発的な力を出せなくても一定の力を丁寧に加え続けることが出来れば高く飛び上がることが出来る。オーリーはタイミングが大切といわれることもあるが、そのタイミングとは、この「伸び上がることが出来る時間」を把握できるか出来ないかということ。決まった時間の中、イメージした時間の中で最大限の力を出し続けることが、オーリーの秘訣だ。テールが雪面から離れるまでは上方向に加速を続けることが出来る。体を目一杯のばし、テールをギリギリまで雪面につけていられるようにしよう。

空中に出てしまえば後は何をしようと上方向へ加速することは出来ない。であればなるべくジタバタせずにバランスを取りやすいようゆっくりとした動作をしてみよう。いろいろなことを感じることが出来る。スノーボードでの高さはボードの位置によって大きく見え方が変わる。オーリーの高さを競う場合、ボードは雪面に対して水平であれば最も高い位置をキープしていることになる。水平に保つことで着地もしやすく、バランスも取りやすい。前足を前方にずらすと体とのスペースに余裕ができ、より高い位置へボードを持ってくることが出来る。着地はボードのソールが同時に雪面に着くことが理想、ノーズやテールに乗ってしまうときは飛び出しの際真上に飛んでいない。真上に飛べていないということは力が上方向以外の方向へ向いているということで、高さを出し切れていないことになる。着地の衝撃はヒザや腰、首などによくないので、なるべく全身を使ってふんわり着地しよう。急激な力がボードに加わらないことでより安定した着地が出来る。

ジャンプ台でのオーリーは技をしやすくする。

オーリーは高さを出すためだけの技術ではなく、もう一つ大変重要な役割を持つ。もしジャンプ台などでオーリーをしないで両足で踏み切ったとする。そうすると図にあるようにジャンプ台の先端(リップ)ではなく、前足が先端に届く前に踏み切りを完了しなくてはいけなくなる。もし前足が外に出た状態で踏み切ったとすると、体は前向きに回転してしまう。

一方オーリーをする場合は?

後ろ足がリップから出るまでジャンプ台の上にいることが出来る。そして前向きに回転することは無くなる。つまりジャンプ台で最も危険なこけ方であるノーズからランディングに落ちるという状況を回避できるだけでなく、より高い位置からより早い初速で飛び出すことが出来るのだ。より大きく、安全に飛ぶために必要不可欠な動作だといえる。同じスピードでジャンプ台に入ったとすると、両足飛びとオーリーでは歴然とした差が生まれるだろう。

さて、両足とびはダメなのか? というとそうでもない。

 特殊な状況においてはオーリーが不可能で、両足飛びが安定するという場合もある。特大サイズのジャンプ台などを飛ぶときがその状況だ。進入速度が非常に速く、ジャンプ台の長さも長い場合は強い上昇力をジャンプ台が生み出してくれる。自ら飛び上がることで得られる高さが、全体の比率でほんのわずかの場合、無理にオーリーをしなくても同じような高さを出すことが出来るからだ。超高速でのオーリー動作は危険、そんな場合は両足でリップに押し上げられる力に耐え、両足で踏み切り自分の意思で雪面からボードを離す方法で飛ぶこともある。

 しかし、ほとんどの場合でオーリーをしてテールを中心とした動作を基本としていいだろう。オーリーが上手くできるようになれば、どんなライディングをしているときでも、自分が飛びたい方向へ自由に体を向けて飛び出すことが出来る。グラトリ、キッカーでのジャンプの際はスタイルを出すためにも必要になる技術だ。

両足踏み切りの場合

リップ先端では作用反作用のバランスが崩れ、前方向へ回転する力が生まれる

オーリーする場合

テールの1点で全体を持ち上げるオーリーでは前足がリップの外に出ても作用反作用のバランスは崩れない。

両足踏み切りの場合は作用反作用のバランスを崩さない為、リップ手前で踏み切らなければならない。

オーリーの力の加わり方

壁に斜めに立てかけた板などの中央を強く押すと、床と壁に津からが伝わる。この場合、壁からの反作用の役割は前足のひきつけが相当する。実際にはひきつけによって、壁が近づく運動をするので回転の力も生まれ地面にさらに大きな力を伝えることになる。全体的な力の向きや強さを統合すると若干後ろ向きに力が加わることがわかる。これは前に進む速度と合わさり真上方向への力だけが強く残ることになる。物理的な運動を考えて、「臼井真実」のオーリーは非常に理にかなった動きだといえる。