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スノーボードユキスキ 2号

ユキスキVol002梅雨を吹き飛ばすスノーボード情報満載の新感覚情報誌

2007.6.115 Vol002 コンテンツ ※このページは2007年当時のコンテンツをそのまま掲載しています、一部リンク切れなどがございますがご了承ください

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高橋“シゲ”成明(たかはし しげあき)のスピンしようよ!

#2 オープンスピンをやるための、カウンタースイング&ローテーション動作を理解しよう

アプローチで、前の肩と腕を中心に上半身を回転方向とは逆に回して、抜けでのローテーションをより強くして回転力をアップさせる動作がカウンタースイングだ。捻られたゴムが戻るような運動を意識した動作だね。ただし、このカウンタースイングは、アプローチでしっかりエッジに乗っていないとダメ。僕のオープンスピンは、“ヒールエッジにしっかり乗ったカウンタースイングがあるから”といっても過言じゃないかも。僕はリップでヒールエッジを使って蹴るんだけれど、この時に進行方向の腕と肩を回転方向に、下半身より先に先行させて振る動作で回転力をつける必要があるんだ。これがいわゆるローテーションと言われる動作だ。別名先行動作とも言われている。このカウンタースイングとローテーションは、回転力を作り出すためには切っても切れない関係にある。回転数の少ないスピンの場合には、このカウンタースイングは少なく、上半身の進行方向への開き具合も少ない。回転数を多くしたければ、強いカウンタースイングをかけながら、抜けで素早く大きいローテーションを加えていけば可能になるんだ。

カウンタースイングを入れた状態から、ローテーションを仕掛けるまでの速度で回転数が決まる

回転数に影響するのが、カウンタースイングから、ローテーションをかけるまでの一連の動作速度だ。つまり、アプローチでカウンタースイングを入れながら、リップから抜ける時のローテーションをかける前までの動きは回転数に関係なく同じだけれど、違ってくるのが、そこから前の肩と腕を回転方向とは逆方向に入れた上半身を、胸を中心に回転方向へ一気に向けていくローテーションの速さと大きさ。写真を見てもらえばわかると思うけれど、180、360、540と同じ場所(実際には180ではカウンタースイングは入れない)でカウンタースイングを入れているけれど、その状態からローテーションをかけていく速度は、回転数が上がれば上がるほど速くなるのがわかるだろう。しかも、180のローテーションは小さく、540はそれよりも大きくローテーションをかけている。だから抜けた後の体の状態からも判断できるように、180より540の方が、スピンが早くなるんだ。アイススケートでも、1回転よりも2回転、2回転より3回転の方がローテーションをかけながら空中に出るスピードが速いし、スピン自体も早い。それと同じことだね。スノーボードに限らず、演技に高回転トリックを取り入れるスポーツは、素早く強いローテーションを入れることが大切になってくるんだ。

Photographs: Katsumi IWATA

Special Thanks:札幌国際スキー場、サッポロテイネ スキー場

(プロフィール)

高橋成明(たかはし・しげあき)

05、06年2年連続 TOYOTA BIG AIRファイナリストの高橋“シゲ”成明。その卓越したスピンテクニックにより、日本のスピンマスターと呼ばれる。